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北広島をぐるりとナビゲート
遠方からも目指されるカフェ
北広島町大朝と島根県浜田市のちょうど中間にあたる、芸北地域。国道186号線沿いの、のどかな田園風景の中に「芸北ぞうさんカフェ」はあります。元はスキー客用の施設だったという、三角屋根の大きな建物を改装した店内は、広々として明るく開放的な空間です。カフェ一角にはステージがあり、音楽ライブやトークショー、農業イベントなども頻繁に開催されていて、まさに「文化の交流地」といった雰囲気。わざわざ遠方から、ここを目指して来られるお客さんも多いようです。
自然素材の料理と雑貨
50席程の広い店内でいただけるのは、本場スリランカのオーガニックスパイスを使った手作りカレーや、芸北りんごのデザートピザ、有機栽培・フェアトレードの自家焙煎コーヒー、ウバ産有機セイロンティーなど。地元と海外の自然素材を、伝統的な製法で調理したお食事やお茶が楽しめます。
また、動物をモチーフにした可愛い雑貨や、アンティーク雑貨、オーガニック食品、本なども多数販売されています。なぜ芸北の片田舎に、国内外の魅力的なものがこんなに沢山あるのか、不思議に思われる方も多いのでは。
カフェもメディアの一つ
オーナーの植⽥紘栄志さんは海外にも拠点を持つ「冒険起業家」。象の糞をリサイクルした紙「ぞうさんペーパー」を現地スリランカの人と共に作るなど、環境と人々の生活に配慮した新しいビジネスを数多く展開されています。2011年にご家族で東京から芸北に移住され、翌年に始められたのが、ぞうさんカフェでした。
2018年にはこの地で出版社「ぞうさん出版」を設立。ご自身の体験談『冒険起業家 ゾウのウンチが世界を変える。』養老孟司著『養⽼先⽣のさかさま⼈間学』など、痛快な面白さで、話題の本を多く刊行されています。そんな植田さんにとっては「カフェもメディアの一つ」なのだそう。どういうことなのか、お聞きしました。
相乗効果が未来を創る
「大自然と豊かな作物。そこに生きる人の知恵と技の数々。田舎には素晴らしいものが沢山あります。」と植田さんは言います。しかし過疎化が進み、それらを伝えていくのが難しくなっている現在。また、地元の人達にとっては当たり前すぎて、見過ごされている魅力も多々あるのだとか。
「だからこそ田舎には、地元の人々に寄り添いながらも、同時に外部の視点を併せ持ち、協働して発信していくメディアが必要なんです。」「出版に限らず、カフェという“場”でもまた、人や物や情報との出会いがあり、面白い相乗効果が生まれます。お客さん同士で仲良くなる方も多いんですよ。未知なものと繋がるための媒体としても、さらに活用して欲しい。」遠方から楽しみに来るファンが多いことにも、納得です。
「対比」を楽しむ旅に
その植田さんがおすすめする旅の仕方は、あえて色々な場所に行き、土地の「対比」を楽しむというもの。芸北は山のイメージが強いですが、実は日本海、浜田港には車で40分程で行ける、とってもお得な地域でもあります。山と海、田舎と町など、各地を行ったり来たりすることで、一か所に居たのでは分からない、その地の「別の魅力」に気付くこともあります。冒険起業家ならではの、素敵なご提案です。
発見の旅の中継地として、また新たな出会いを楽しみに、ぜひ「芸北ぞうさんカフェ」にお立ち寄りください。旅を更に面白くするヒントが、きっと見つかりますよ!
ランチ・カフェ
平日は要予約
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ランチ
ぞうさんカレー/800円(税込)
各種ピザ/1,000円(税込)など -
カフェ
有機コーヒー/500円(税込)
有機セイロンティー/500円(税込)など
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名前
芸北ぞうさんカフェ
げいほくぞうさんカフェ -
TEL
0826-35-1324
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住所
〒731-2431 広島県山県郡北広島町荒神原201
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駐車場
あり
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営業時間
平日:要予約
土・日曜日:11:00〜18:00 -
WEBサイト
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