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全国でも希少! 赤い蕎麦の花畑
標高800m、島根との県境に位置する八幡地区。ここは9月になると赤い花をつけた蕎麦の花畑を見ることができます。そばは白い花をつけるのが一般的ですが、これは「高嶺ルビー2011」という品種。八幡地区の約4ヘクタールの休耕田を利用し、八幡地区の有志による共同出資で2014年から栽培を始めました。その中心となった人物は八幡地区に住む髙木茂さん。畑から2kmほどのところにある「かりお茶屋」では、ここで育った蕎麦を味わうことができます。
赤蕎麦を味わえる「かりお茶屋」
もともと「高嶺ルビー2011」は長野県で品種改良された蕎麦。長野県以外でここまで赤蕎麦が育つのは全国的にも希少。2021年には「かりお茶屋」で提供する蕎麦の100%をこの畑から生産することができたそう。全国的にも珍しいこの蕎麦の味を求めて、地元の人はもちろん、全国からも蕎麦マニアが訪れるのだそうです。ちなみに「かりお」とは、ここ臥龍山北麓の湿地エリアの「苅尾」と呼ばれる地域の名称です。
野趣あふれる、それでいてやさしい味
「かりお茶屋」で味わえるのは盛そば(1,000円)、天ぷらそば(1,200円)、かけそば(1,000円)など。蕎麦の実の殻ごと挽く「挽きぐるみ」と呼ばれる製法で、高い香りと滑らかさ、野趣あふれる味わいが特徴です。蕎麦はその日ごとに打ち立てで、オーダーごとの茹でたて。使用するわさびは地元で採れた本わさび。天ぷらに使う野菜も旬の地元産ばかりです。黒豆むすび(150円)も程よい塩加減と豆の甘みで、ほっこりとおいしい逸品。
地域の方の努力によって維持される資源
「かりお茶屋」の横には大きな茅葺きの古民家・山麓庵が。これはダムの底に沈む予定だった民家を移築した「清水庵」(樽床ダム堰堤付近)の複製を2012年に臥龍山麓公園に建築されたもの。中に入ると囲炉裏や民具、農具などが置かれており芸北の昔の暮らしが伺えます。「真っ赤に広がる花畑と、地元民が丹精込めて育てた打ち立ての赤蕎麦をもっと知ってもらいたい」と話す髙木さん。そのために地域の中心となって蕎麦畑やこうした施設を管理されています。
ランチ
そば、天ぷら、むすびなど
茅葺きの古民家見学
山麓庵
赤ソバの花畑
9月中旬から下旬見頃
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名前
赤そばの里 かりお茶屋
あかそばのさと かりおちゃや -
TEL
0826-36-2727
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住所
〒731-1500 広島県山県郡北広島町八幡原119-1 高原の自然館に併設
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駐車場
あり(30台)
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営業時間
4月中旬〜12月第1日曜まで
月、水〜日曜 11:00〜15:00(蕎麦がなくなり次第終了) -
定休日
火曜
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