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四代目蔵元が、廃業した酒蔵を復興
福光酒造は、昭和8年創業の酒蔵。平成18年に三代目である蔵元杜氏が病に倒れてやむなく廃業し、同時に日本酒の酒造免許も返納しました。それから9年後の平成27年。創業者のひ孫に当たる福光寛泰さんが、それまで勤めていた山口県の酒造メーカーを退社して、四代目の蔵元に就任。廃墟同然だった酒蔵をリノベーションして福光酒造を復活させました。
きりっと辛口、食中に楽しむどぶろく
日本酒の酒造免許の再取得はなかなかハードルが高いため、現在福光さんが作っているのは主にどぶろく。その名は「大朝」と「福光」をかけ合わせて「朝光」と命名されました。販売されているのは純米どぶろく「朝光」生酒、「鬼吉川」生酒、「ゴールドアサヒカリ」生酒の3種。蔵のロビーではその場で飲める角打ちも。またワインを作るためにぶどう畑も開拓中で、ワインを安定的に供給できるように葡萄の生産量と品質アップを目指しておられます。
セルフリノベした酒蔵を見学
事前に予約をしておけば、酒蔵見学が可能です。以前酒蔵で使っていた木製の大きな蓋など、酒造道具を再利用したロビー。ここにある古いグランドピアノは「酒蔵ピアノ」と呼ばれ、自由に弾くことができます。ロビー横の扉を開くと広がる多目的ルームは、ブランコやノスタルジックなインテリアがおしゃれな空間で、イベントやライブ会場としても活用されているそう。これらは全て福光さんとその仲間がセルフリノベで整えて作ったものというから驚きです。
どぶろくやワイン作りの工程なども丁寧に教えてくださいました。
まだまだ酒蔵としての夢は広がる
酒蔵はまだまだ完成途中。ロビーはもっと厨房を広くしてレストラン展開ができるように計画中。2階の応接間や和室は、いずれ大朝を訪れた人が泊まれるように、ゲストハウスとしてのリノベーションを考えているとか。福光酒造は単に酒蔵としての復興だけではなく、大朝の活性化やコミュニケーションの場として、町内外から注目を集めています。福光さんの「夢」がつまったこの酒蔵。どぶろくをいただきながら、その情熱と夢に耳を傾けてみては。
テイクアウト
純米どぶろく「朝光」生酒、「鬼吉川」生酒、「ゴールドアサヒカリ」生酒
酒蔵見学
要予約
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名前
福光酒造株式会社
ふくみつしゅぞうかぶしきがいしゃ -
TEL
090-7129-2767(福光さん)
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住所
〒731-2104 広島県山県郡北広島町大朝2441-1
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駐車場
あり
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営業時間
※酒蔵見学は事前に予約を
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WEBサイト
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