AR360°NAVI
北広島をぐるりとナビゲート
空に広がる神秘的な造形美
まるで空に描くように、独特の曲線をみせるテングシデの木々、これはカバノキ科イヌシデの変種で、この地域の古老が「曲がりくねった枝に天狗がきてとまる」と言い始め、このシデの木を「天狗シデ」と呼ぶようになったと言われています。「天狗シデを切ったり、枝を折ったりするとばち(災い)があたる」と言い伝えながら、大切に守られています。
平成12年11月に「大朝のテングシデ群落」として国の天然記念物に指定され、指定地内40aには大小凡そ100本が自生しています。
壮大な芸術品
ロータリー状の駐車場に車を止めて、歩いて5分ほどで群落に到着します。テングシデの樹齢は凡そ160~170年と言われています。目通り≒3.2m、樹高≒16mあり、幹から曲がったテングシデの大樹は圧倒的な存在感があり、くねくねと曲がった無数の枝は不思議な芸術品で、見ていて飽きることがありません。
四季折々の風景を楽しむ
4月下旬頃から、幹いっぱいに黄色い房状の花穂を付け、同時に若葉が芽吹きます。夏は葉の緑が深さを増して壮大な景色に。秋は落葉して枝の造形美が露わになります。冬になると枝に雪が降り積もり、モノトーンの美しさを見せてくれます。令和3年にテングシデを眺める位置にあずまやが完成。この神秘的な風景を心ゆくまで楽しめます。近年、テングシデを見る場所によって曲がりくねった枝でハートのマークを作っている枝があり、8コ見つければ幸せになれるとか?いろんな意味でのパワースポットになっています。
遊歩道から山頂へのトレッキングも
自生地の横には遊歩道が整備されていて、標高997mの熊城山山頂までトレッキングも可能。テングシデ駐車場から山頂まで2時間ほどで登れますが、8合目まで車で上がれるので、初心者にはこちらがおすすめです。遊歩道の途中にはブナやミズナラ、山桜などの樹木、ササユリ、ハギ、イワカガミなどの草花も豊富で、四季折々の景色を楽しめます。北広島町観光協会に事前に予約をすると、ガイドをしてもらうことも可能です(要問合せ)。
ガイド
要予約・問い合わせ
-
名前
テングシデ群落
テングシデぐんらく -
TEL
0826-72-6908(北広島町観光協会)
-
住所
〒731-2105 広島県山県郡北広島町田原灰谷
-
駐車場
10台
※記事に掲載されているスポット情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。
記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。