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北広島をぐるりとナビゲート
ミニマムで繊細な表現を作陶に込めて
言葉を最小限まで削り取り、なおかつ表現豊かな俳句の世界を、自らの作陶スタイルに重ね合わせたのが、工房の名前。碓井謙治さんは母の実家であるここ大朝の民家の離れで制作活動を行っています。看板などはありませんが家の周囲にたくさん薪が積まれているのが工房の目印。工房の隣の蔵には、碓井さんの作品を集めたギャラリーがあり、庭にはレンガ積みの窯も作っています。体験教室は電動ろくろと手びねりがありますが、今回は電動ろくろを体験しました。
電動ろくろで陶芸体験スタート
体験できる土は800g。信楽焼の土を使います。800gは手頃な茶碗が2つ作れる量なのだとか。まず手でしっかりこねた後、菊練りという工程に。そしていよいよろくろの台に土を据えます。ここで気をつけるのは台の中央に土を置くこと。中心が合っていないと形が崩れるからです。右足のペダルでろくろの回転強弱を調整します。手をしっかり濡らして、ペダルをしっかり踏んで回転数を上げ、両手でしっかり包み込むように土を高く伸ばします。
碓井さんのサポートで茶碗がふたつ完成
そして器の中心を作るため指で穴を開けるように「芯出し」をします。それから器の形を作るため、指でのべ上げます。ここで集中が途切れると、型が崩れて失敗してしまいます。そんなときには再度チャレンジ。のべ上げて指を使って器のくびれを作り、なめし革で口に当たる部分が柔らかくなるように、ふっくらとしたラインを作ります。ろくろを回しながら困ったことが起こったら碓井さんがサポートしてくれるので安心です。
陶芸の工程をゆっくり楽しんで
形ができたら糸で切り取り、一旦これで1つの茶碗の形ができました。ろくろの作業で茶碗2つができるまで約2時間。ここから本来なら茶碗の底の高台と呼ばれる部分を削り取る作業があるのですが、時間がなければ別途料金(500〜1000円)で碓井さんに依頼することも可能。その後、碓井さんが釉薬(色はお任せ)を乗せて焼き上げ、自宅に送ってくださいます。「できれば釉薬や本焼きなど器作りの工程全てを楽しんでほしいのですが、もし時間に余裕があれば大朝に足を運んでください」と碓井さんは話します。
陶芸体験/電動ろくろ、手びねり
毎週日曜13時〜、要予約※その他の曜日に関しては要相談
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体験料
3,000円
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人数
電動ろくろ(1度に2名まで)
手びねり(2~5名)
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名前
陶芸工房575
とうげいこうぼう 575 -
TEL
090-7590-3509
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住所
〒731-2105 広島県山県郡北広島町田原848
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駐車場
2台
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定休日
木曜日
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