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お寺を身近に感じてほしくて
浄謙寺は浄土真宗のお寺。ある時、本願寺出版社が出版した笹島保弘著『イタリアン精進レシピ』という本にイタリアン精進料理のレシピが紹介されていました。日頃から「一般の方にもっとお寺に親しんでほしい」という思いがあった浄謙寺では、お寺でイタリアン精進料理を味わっていただく体制を作り、2009年からスタートしました。現在、その担当をされているのは副住職の浄謙恵照さん。さっそくお寺にお邪魔しました。料理を味わう人は11時30分にお寺に集合。まず本堂で5分ほどお経を唱えたあとで、副住職のお説法に耳を傾けます。
お寺でいただくイタリアン
食堂に移動していよいよお食事です。まず本膳が運ばれます。イタリアンではありますが、漆のお膳に運ばれてくるのが意外であり、心弾む瞬間でもあります。この日は野菜の赤ワイン煮込みとソテー、かぼちゃのピューレ、ちょんまげ豆のご飯など。二の膳は香茸のスープと里芋だんご。ほか野菜のローストや焼リゾットのキノコあんかけ。そしてデザートが続きます。お料理はすべて動物性不使用で、野菜は地元で採れた旬のもの。2ヶ月おきにメニューは代わり、手に入った野菜によって少し内容も変わります。
食後はお抹茶と和菓子で一服
食事が終わるとお寺内の茶室に移動して、お抹茶とお菓子をいただきます。お菓子は浄謙寺の手作り。住職やお寺のスタッフがお抹茶を運んでくださいます。季節によって茶碗やお軸もかわり、窓の景色も四季折々。ゆったりとした時間が流れます。通常、食事は定員25名まで、金曜、土曜、日曜のみになります。食事とお茶が終わるのは14時。本堂の前では副住職がお見送りしてくださいました。
心も体も満たされる豊かな時間
もともと精進料理は、肉や魚といった体の力になるものや香りの強い食材を頂かないという、仏教の戒律に基づいた料理のこと。健康食であるとも言えます。それをイタリアンに仕立てることによって、味わいの幅が広がり、見た目も華やかになるのです。浄謙寺のイタリアン精進料理を味わった方の多くは、「ゆっくりとした時間が過ごせ、おなかも心も満たされました」「おなかいっぱいなのに、体が軽く感じられる」といった感想が寄せられるとか。お寺でいただくイタリアン。一度味わってみたいですね。
イタリアン精進料理
予約
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シーズン
4月中旬〜12月中旬
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料金
お抹茶付き6,600円(5日前までに要予約)
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名前
イタリアン精進料理 浄謙寺
イタリアンしょうじんりょうり じょうけんじ -
TEL
0826-35-0730
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住所
〒731-2312 広島県山県郡北広島町奥原161
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駐車場
約20台
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営業時間
11:30〜14:00
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定休日
食事は金曜、土曜、日曜のみ
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